マインドマップは、私たちの頭が自然に行っている思考プロセスを反映したノート法です。
頭の中で起きていることが「見える化」されるので、考え続けることが非常にラクになります。
「マインドマップ®」とは、頭の働きを活性化してくれるノート法です。
イギリス人教育者のトニー・ブザン (Tony Buzan)が、40年以上前に考案し、世界中で使われるようになりました。日本でもここ10年、マインドマップに関する書籍が多数出版されており、ビジネスパーソンや教育関係者を中心に注目を集めています。
マインドマップは、「脳の思考プロセスである放射思考を反映したノート法」と定義することができます。
「放射思考」という言葉は、マインドマップの考案者であるイギリス人教育者 トニー・ブザン (Tony Buzan)氏が作った造語です。
私たちの連想を視覚的に表現すると、放射状になります。
マインドマップは、1960年代に、イギリス人教育者であるトニー・ブザンが考案しました。
トニー・ブザンは、大学生時代から記憶の仕組みに興味を持ち、独自に記憶の法則を生み出しました。
ところが、ある日、学生たちが書いているノートは、その記憶の法則にはまったく当てはまらないものであることに気づきます。
そこで、トニー・ブザンは、自ら考えた記憶の法則にかなったノートとして、マインドマップを考案したのです。
イギリス人。1942年、ロンドン生まれ。
トニー・ブザンは、マインドマップの考案者として世界中に知られています。
トニー・ブザンは、マインドマップの考案のみならず、世界的な教育者であり、脳の使い方や学習についての専門家でもあります。
マインドマップに関する世界本部は、現在、トニー・ブザンが率いる新チームが運営しています。そのメンバーは各国にまたがっています。
社マインドマップの考案者であるトニー・ブザンが推奨している唯一のソフトウェアが「iMindMap (アイマインドマップ)」です。
マインドマップが役に立つのは、一言で言うと、「脳の自然な働きを生かしたノート」だからです。
脳の自然な働きには、「連想すること」、「イメージを使うこと」、「全体性を捉えること」といったものがあります。
「連想」は、もともと脳が持っている自然な働きです。
この脳の自然な働きを上手く活用しながら考え続けることができたら、「考える」ことはもっとスムーズになります。
マインドマップは、私たちの脳が自然と行っているこの「連想」を、そのまま「見える化」するために考案されました。
脳は、色や形などのイメージを素早く認識します。また脳は、色や形などでイメージ化されたものを記憶しやすいという性質を持っています。
マインドマップは、色や形、イメージをたくさん使うノート術です。
そのため、パッと見て一瞬で認識しやすく、また、記憶にも残りやすいのです。
マインドマップの大きな利点は、全体を見渡せることです。
1枚の中にすべての情報が盛り込まれており、360度の全方向に広がっているため、それぞれの関連性を見出しやすいのです。
マインドマップを描き終えたら、最後に全体を俯瞰します。すると、部分ごとに考えていた時には気づかなかったことが見えてくることがあります。
マインドマップがどのように役に立つのか、様々なシーンでの活用例と活用ポイントをご紹介します。
マインドマップをかく際には、守ってほしい「6つの法則」があります。
なぜ、このような法則があるのか、一つ一つ確認していきましょう。
マインドマップをかく時に、用紙の選び方や使い方を1つでも意識することで、結果に大きな差が生まれてきます。
基本的には、罫線のない無地の用紙を、横長に置いて使うようにします。また、じっくり考えたいときには、なるべく大きな用紙を使うようにします。
なぜ、用紙1つで大きな差が生まれるのか、解説していきます。
マインドマップには、真ん中の絵から放射状にたくさんの線が伸ばされていますが、この線のことを「ブランチ (枝)」と呼びます。
ここでは、ブランチにはどのような意味があるのか、ブランチはどのように描けば良いのかについて、解説していきましょう。
マインドマップは、放射状に伸ばされたたくさんの線 (ブランチ)の上側に言葉やイメージがかかれています。
なぜ、言葉やイメージが枝状の線の上に沿うように書かれているのか、なぜ、言葉やイメージが簡潔に一つ一つかかれているのかについて、解説していきます。
マインドマップを作成する時に、まず最初に、真ん中に「セントラルイメージ」という絵をしっかり描き込みます。
また、マインドマップそのものにも、そこかしこにイメージを使うようにします。
イメージをたくさん使うことの意味について、解説していきます。
マインドマップをみると、いろいろな色をたくさん使ったカラフルなものがほとんどです。
色は私たちの脳に刺激を与えてくれます。つまり、私たちの脳は、もともとカラフルなものを好む性質を持ち、色からさまざまな刺激をもらっているのです。
マインドマップをカラフルにする意味について、解説していきます。
マインドマップは、脳が自然に行っている連想をそのまま表現するノート法ですが、論理性や構造を排除しているものではありません。
ロジックツリーのように、非常に構造的で、論理的なマインドマップが作れます。
一方で、あまりに構造を作ることにこだわりすぎると、自然な連想が止まってしまいます。
マインドマップを作成するときに、構造をうまく意識する方法について、解説していきます。
「ミニマインドマップ」とは、「整理軸のない」マインドマップのことです。
ミニマインドマップには、太い「ブランチ (枝状の線)」がありません。つまり、まとまっていないのです。
けれど、まずミニマインドマップをかいてみることで、頭の中が「見える化」され、思考整理のためのとっかかりをみつけることができます。
「フルマインドマップ」とは、「整理軸のある」マインドマップのことです。
フルマインドマップには、第1階層目の太いブランチ (メイン・ブランチ)があり、これが、「まとまり」を表しています。
フルマインドマップでは、ブランチの塊ごとに整理された内容を、かいていくことができます。
マインドマップに関する書籍は、トニー・ブザン自身の著作の他に、公認インストラクターが執筆した書籍があります。こちらでは、代表的なものをご紹介いたします。
マインドマップは、脳の特性を活かすように考案されました。
マインドマップは、なぜ360度の全方向に広がってるのか、なぜカラフルなのか、なぜ絵がいっぱい書いてあるのか、その理由を知ることで、マインドマップをより上手く使いこなせるようになります。
メンタルリテラシーとは、「頭の使い方を理解していて、使いこなすことができる能力」のことです。
「メンタルリテラシー」は、マインドマップの考案者であるトニー・ブザンが生み出した造語です。
マインドマップの考案者であるトニー・ブザンは、脳の第一言語は「イメージ (Image)」であると言っています。
これは、どういうことを意味しているのか、また、マインドマップとどのように関係しているのか、少しご説明いたします。
マインドマップの良い点の1つに、「全体をみることがしやすい」というものがあります。
これは、脳の「ゲシュタルト (Gestalt)」と呼ばれる機能を活かすことにも繋がっています。
では、ゲシュタルトとは何でしょうか?
マインドマップは、実は、記憶と深い関わりがあります。
マインドマップは、「脳をいかにして良く働かせるか」という、トニー・ブザンの研究の結果として生まれたノート法ですが、その研究の多くは「記憶の仕組み」と関わっていました。
マインドマップの考案者であるトニー・ブザンは、「記憶と創造の仕組みは同じである」と言っています。
あなたはこれについて、どう思いますか? ピンときますか?
ここでは、記憶と創造の関係について、少し解説したいと思います。
マインドマップは、頭を上手に使うための「思考ツール」です。
マインドマップを使うことで、頭を上手に使い、学習がしやすくなりますが、他にも学習に関するさまざまな知識を得ておくことで、より一層、学習を促進することができます。
「マインドマップの学校」では、講座の合間に、「エクササイズ」を取り入れています。
ずっと座りっぱなしの講義では、脳が疲れてしまうのですね。
身体を動かすことで、疲れた脳がリフレッシュされ、集中して学ぶことできるようになります。
マインドマップのインストラクター養成コースでは、受講者全員が、3つのジャグリングボール (ThinkBuzan特製非売品)をもらいます。
講座の合間の休憩中には、みんな揃って、ジャグリングに取り組むのです。
マインドマップとジャグリング、どんな関係があるのかについて、お話ししましょう。
脳についての研究はまだ浅く、まだ分からないことが多いようですが、それでも、さまざまな研究の結果を見ると、私たちの脳は、非常にすぐれた能力を有しているようです。
脳を上手く活用するには、まずは脳について理解を深めることが重要になります。
私たち人間の脳は、およそ数千億個の「脳細胞 (ニューロン)」でできあがっており、それらは神経線維を伸ばしています。
たとえば、これは脳細胞の写真ですが、ここに写っている脳細胞の数はいくつだと思いますか?
すごく細かく分岐しているので、たくさんの細胞が写っているように思えるかもしれませんが、実は、この写真に写っているのは、たった1個の脳細胞なのです。
脳を右脳と左脳に分けて捉える考え方は、よく知られていますが、そのほかには、ポール・マクリーンの「三位一体脳説」というものも知られるようになってきました。
「三位一体脳説」では、脳を図のように縦割りの断面にして、それぞれの部位の役割を規定しています。
1981年、アメリカの神経心理学者であるロジャー・スペリーは、研究の末、右脳と左脳が別々の働きをしていることを発表し、ノーベル賞を受賞しました。
最近では、自分のことを、「私は右脳型」、「私は左脳型」などと表現する人も増えており、右脳と左脳が違う働きをしていることは、多くの人がご存知なのではないでしょうか。
個々人の本来の才能を引き出し、多様な能力を持った人たちの才能を活かすことのできるツール、それがマインドマップです。
世の中には、高い知能や生まれながらにして才能を持っているにもかかわらずその才能が発揮できない人、従来の学習方法になじまずその才能を引き出せない人が多く存在します。
マインドマップには、そんな見過ごされてきた多くの才能を引き出せる可能性が秘められています。
高いIQ (知能指数)を持つ人たちの集まりである「メンサ」という組織をご存知ですか?
この組織のメンバーは、いわゆる「エリート」とは異なり、多様な職業の人たちから構成されています。高いIQと言っても、ひとくくりにはできず、いろいろなタイプがいるのですね。
それぞれの人たちが、生まれ持った才能を引き出すためには、もしかするとマインドマップが役に立つかもしれません。
先天的に、並外れた成果を出せるほど突出した知的能力を持っている子供たちのことを、「ギフテッド」と呼びます。
このギフテッド、羨ましい限りの才能に恵まれた人たちかと思いきや、案外、苦労している人たちも多いのです。
マインドマップを用いた多様な学習方法が浸透することで、ギフテッドの才能を、もっと引き出せるかもしれません。
「学習障害」を持っていると言われている人たちは、決して能力が劣っていたり、才能がない人なのではありません。
普通の人には発揮できないような素晴らしい才能を秘めている人も、たくさんいるのです。
そのことを理解し、マインドマップを使うなど、その人それぞれに合った学習方法を見出していきましょう。
世界の歴史上、もっとも多才だったと言われる、レオナルド・ダ・ヴィンチ。
相対性理論を考案した、アインシュタイン。
発明王と呼ばれる、エジソン。
彼らの「頭の使い方」から、天才のヒントがみつけられそうです。
また、マインドマップとの共通性をみていきます。
世界の歴史上、もっとも多才だったと言われる、レオナルド・ダ・ヴィンチ。
彼が天才であったゆえんを探ると、実は、マインドマップを学ぶこととの共通点が、見えてきます。
あなたも、マインドマップを楽しく使いながら、ダ・ヴィンチのような天才を目指してみませんか?
相対性理論を考案したアインシュタインは、実は、脳の機能の偏りを持っていたかもしれないと言われています。
偏りがあるからこそ、天才性が発揮されたのだとすると、「普通のことを学ぶのが苦手」ということは、決して悲観することではなさそうです。
発明王と呼ばれるエジソンは、子供時代、それは大変な「知りたがり屋」だったそうです。
「1+1はなぜ2になるの?」と質問して先生を困らせ、挙句の果てに小学校を退学させられてしまいます。
そんな落ちこぼれだったエジソンは、生涯に1,300もの発明をし、人々の暮らしを一変させました。
エジソンならではの「頭の使い方」から、天才のヒントがみつけられそうですよ。