青森県八戸市にて社会起業準備中


工藤 秀之 さん

社会起業準備中 (青森県)

マインドマップとの出会いを教えてください。

2009年の初頭のことです。

 

当時、管理職をしていたのですが、社内のベテラン層の退職などに伴い、急激に自分の仕事が変化し、とにかく生産性を高めることが、求められていました。

 

コミュニケーション面、スケジューリング面など、さまざまな分野で、力を高めなくてはなりませんでした。

 

そんな時、何か良いものはないかと探していたところ、本屋でマインドマップの本をみかけたのが、始まりです。

工藤 秀之 さん
工藤 秀之 さん

その後、どうしてマインドマップを学ぼう、使っていこうと考えたのですか?

実は、当時は、どうも負のスパイラルに入っていたようで、結局、仕事で良い結果を得られず、自ら職場を去るという選択をすることになったんです。今思うと、人生の中でも非常に苦しい時期でした。

 

退職を決めたものの、40歳を超えていましたし、年齢のことを考えると、単に転職を考えるわけにもいきません。今までの自分の考え方をガラリと変え、将来を見直さなくてはと思っていました。

 

そんな時に、塚原さんの「マインドマップ戦略入門」という本に出会いました。読んでみると、それまでの本では分からなかった、マインドマップの使い方が、分かりやすく書かれていて、これはきちんとマインドマップを学んでみたいと思いました。

 

そこで、基礎講座 (現在の1日集中講座)を受講することにしたのです。

基礎講座の受講後はどのように活用なさいましたか?

マインドマップを受講した直後、フォトリーディングを受講しました。今は自分の将来を考えるための勉強期間と考え、とにかく本を読みました。

 

以前は月に1~2冊程度しか読書をしていなかったのですが、マインドマップとフォトリーディングを受講後、1年で150冊を読み、読んだ本から得られたことを、マインドマップにどんどんかいていきました。

 

この体験を通して、だんだん自分が変化していきました。

社会起業をしようと考えたことと、マインドマップとの関係はありますか?

2009年の秋から約5ヶ月間、八戸で開催されていた起業家養成講座に参加しました。その際、起業を考えるための自己分析やマーケティングプランの作成演習で、マインドマップを活用していたんです。

 

参加者12名のうち、マインドマップを使っているのは私だけでしたが、マインドマップで説明すると、周りの人たちが興味を持って、とても良く話を聞いてくれる。分かりやすいと承認してくれる。

 

この経験を通して、自信がつき、だんだん自分のセルフイメージが高まっていきました。また、この頃には、自分の頭で考え、答えを出すということを、決して諦めないようになっていました。

 

こんなふうに、マインドマップを使いながら、講座を通して、社会起業への思いを固めていったのです。

起業プランのマインドマップ。文字だけの資料と比べ、数段、パワーが伝わってくる。
起業プランのマインドマップ。文字だけの資料と比べ、数段、パワーが伝わってくる。

旧アドバイザー講座受講後の感想を聞かせてください。

私は、マインドマップで自分の力を高めていきましたが、アドバイザー講座受講後は、さらにそれが加速されて行きました。それは、もちろん、講座で学んだ知識などの影響もあると思いますが、やはり、一番大きなものは、仲間との出会いです。

 

アドバイザー講座は、受講後も継続的に勉強会などがあり、仲間との繋がりが保てます。私は青森なので、あまり頻繁に参加はできませんが、このように継続的に学べ、いろいろな人と出会える環境を手にできるというのは、大変な財産だと思っています。

 

このような場では、人生の転機にさしかかっている人や、成長の真っただ中にいる人たちと出会うことも多いようです。私自身も成長したのですが、周囲の人たちの成長体験を共有できることが、何よりも大きな刺激になっています。

 

また、アドバイザーになってからは、物の見方が変化してきました。Big Pictureで、物事を捉える習慣が身についてきたように思います。さまざまな気づきや学習が、徐々に積もってきたんだと思います。

 

※マインドマップ・アドバイザー講座は、制度変更のため廃止となりました。

最後に、起業準備にマインドマップはどんな風に役にたっていますか?

エンジェルやベンチャーキャピタル、金融機関などが、社会起業家を見抜く時、一番重視すると言われているのが、「その起業家が、なぜその事業を始めるのか」についての動機だそうです。その起業家の根っこが、しっかり事業と繋がっていれば、その事業は続けられるということなのでしょう。

 

そこで、私も自分の過去を振り返ったりしながら、自分の根源を探るということを、マインドマップでしてきました。これは非常に役に立ちました。

 

自分の深い部分との対話ができるのは、イメージや色なども活用できるマインドマップならでは、です。もちろん、人に説明する際にも、手がきのマインドマップを使うことで、自分の人柄や思いを深く伝えられていると思います。

工藤さんが出場する予定のドリプラ青森。起業家たちの熱いプレゼンが繰り広げられる。