元大手自動車メーカー開発部勤務 (東京都)
昨今の自動車業界においては、開発スピードは、10年前の2~3倍と、非常に速くなってきています。世界のメーカーがしのぎを削る業界ですから、開発スピードの向上は譲れない条件です。スピードを追求するために、多面的な業務を同時並行で進行させなくてはならず、現場に求められる処理能力は非常に高いものになってきています。
また、IT化が、ここ数年本格的に進展しており、一人ひとりが処理すべき情報量は格段と増えています。情報量の多さやスピードの速さについていけないと、ミスが発生してしまいます。
そのような状況の中、私たちのようなリーダー層は、本来、もっと若手を育成しなくてはならないのですが、あまりにも時間がなく、育成がままならないのも事実です。育成ができないと、結局リーダーが部下に仕事を指示することになります。本来は、部下に考えさせなくてはならないのですが、考えさせる暇もないわけです。
マインドマップ・アドバイザー講座を受講後、部下にマインドマップの使い方を少し教えましたところ、これらの問題が一気に解決に向かいました。
今は、部下が相談してきたり、困っている様子を見せていたら、マインドマップをかかせるようにしています。マインドマップをかくだけで、部下は自分で問題を解決していくようになりました。
頭の中にある情報を見える化できるので、整理がつくのでしょう。自分の部下以外にも、最近では部内の後輩たちにも指導をするようになりました。今後、このような育成が会社全体に広がれば、より仕事の成果が表れてくるでしょう。
※マインドマップ・アドバイザー講座は、制度変更のため廃止となりました。
たとえば、上司から、「部内の業務改善について考えて欲しい」といった指示があったようなとき、マインドマップのおかげで、かつての10倍程度のスピードアップが図れるようになったと思っています。
以前は、頭の中でなんとなく考え、一カ月くらいかけて考えをまとめていたのですが、今は、数枚のミニマインドマップをかくだけ。3日で企画を仕上げることができます。
これは、私だけではなく、部下も同様です。
何かの企画をしなくてはならないような、発散思考が求められる仕事においては、マインドマップは、圧倒的な力を発揮します。
私の部下の場合には、社内勉強会での自身の発表内容を考えさせるのに、かなり役に立ちました。その効果はやはり10倍のスピードアップでしょう。
30時間のトレーニングを積むことで、やはり自然とマインドマップが身につきます。強制的にさまざまなテーマでマインドマップをかかされますので、これが力になる。やはり、マインドマップは、かけばかいただけ身に付くものだと思います。
講座中には、マインドマップをかきながら、「ああ、仕事だったらこういうシーンで使えるな」と、いつも考えていました。また、アドバイザー講座では、本当に幅広い分野、スキルについて学びながらマインドマップをかきますので、応用がききやすい。
おかげで、講座の終了後、仕事への活用が、非常にスムーズに行きました。
社内で価値観の共有のため、何度かワールドカフェを行いました。
ワールドカフェは、大人数の考えを全員参加で集約するのに役立つ非常に効果的な話し合いの方法で、参加メンバーは、非常に良い対話を行い、考えを共有しました。
ところが、ワールドカフェの結果を、のちのち、どのように共有しておくか、これは結構大変なことなんです。文章にしてまとめてしまうと、対話の最中には共有されていた共通の感覚が失われてしまいます。今回も同様のことが起きました。文章化したレポートはみんなの気持ちを表現できていませんでした。
そこで、表現方法を変えてみようと思い、私の発案で、ワールドカフェの結果をマインドマップに作成したのです。
これは非常に好評でした。メンバーが発言したキーワードを、そのまま表現できますし、関連性も表せられる。非常に有効な方法だと思いました。
マインドマップは、世界でも有数の仕事をするような企業においては、必須のスキルになっていくのではないでしょうか。みんながマインドマップを学べば、もっと日本が良くなるのではと思っています。