上手な読書の方法を身につけると、他の人の数倍のスピードで大量の情報を処理できるようになったり、多くの新しい知識を身につけることが可能になったりします。
マインドマップを活用することで、スピーディーで、しかも記憶に残る読書をすることができます。
読書には様々な目的があり、その目的に応じて、効果的な読み方も変わります。
本全体をしっかり理解したいという目的の読書もありますが、一方で、知りたいことだけを短時間で得ようという目的の読書もあります。
まず、読書の目的をしっかり定め、その目的に応じた読書法を取り、目的に応じたマインドマップを作成しましょう。
本の全体の概要さえ分かれば良いという読書の場合には、次のようなポイントに気をつけて読書をしましょう。
この場合のマインドマップは、本の構造に沿ったカラフルなものを作ります。
メインブランチ (第1階層目の太い枝状の線)は、本の構成上の主要な要素と一致していて構いません。
しかし、マインドマップの内容は、目次とまったく同じではなく、自分の言葉を使って、自分が理解したことをかきながら作成します。
本の中に出てきた図やイラストなどを、マインドマップの中に描き加えると、より記憶に残り、後で見返してもわかりやすいものになりますよ。
本の中の一部分だけ読みたい、知りたいことがはっきりしているという読書の場合には、次のようなポイントに気をつけて読書をしましょう。
この場合のマインドマップは、メインブランチのないミニマインドマップが良いでしょう。得られた内容の構造がよく分からないまま、読み進めることになるため、構造的なマインドマップは作りにくいからです。
また、読んだことすべてをマインドマップにかこうとせず、必要最低限のことをメモするようにしましょう。マインドマップをかくことばかりに夢中になると、読書スピードが落ちてしまいます。
ある程度読んだら、最後に必ずミニマインドマップを俯瞰してください。
ここまで拾い読みした内容をランダムにメモしていますので、全体を眺めた時に、バラバラだった情報が統合され、意味がまとまってくるでしょう。
試験のテキストなど、体系的にしっかり学びたいというものの読書の場合には、次のようなポイントに気をつけて読書をしましょう。
この場合のマインドマップは、理解の段階と記憶の段階とで使い分けます。
理解の段階では、ミニマインドマップで得られたことをメモしていく形で構いません。
一方、理解ができた後に、記憶をするためにマインドマップを作成する記憶の段階では、次元や分類なども意識した構造的なものにすること、また、イメージを加えて印象に残るものを作成する必要があります。