マインドマップは、「考える」ためのツールです。
つまり、「考える」ことが上手くできるようになることが、目的であり、マインドマップを作ること自体は、目的ではありません。
マインドマップの基本を学んだら、さまざまな用途に使ってみましょう。
マインドマップを使いこなそうと思ったら、まず最初に、「Note Make (ノートを作る)」と「Note Take (ノートを取る)」から実践しましょう。
「Note Make」は、自分の頭の中にあることを、ノートにまとめることを指しています。
たとえば、次のような使い道があります。
「Note Make」は、考えをまとめたい時に使います。
考えている時というのは、最初は頭の中にいろいろなことが浮かんで整理がつかない状態になっています。
ですので、まず、ミニマインドマップという簡易のマインドマップに、頭に浮かんだことをどんどんかき出してみましょう。
頭の中が「見える化」することで、考えをまとめるための糸口がみつかります。
整理がついてきたら、あらためてカラフルなマインドマップにまとめ直すか、文章やスライドにかき直してみましょう。
マインドマップのおかげで、考えもスッキリとまとまるでしょう。
「Note Take」は、外からの情報を、ノートに記録することを指しています。
たとえば、次のような使い道があります。
「Note Take」は、記録したい時に使います。
記録するものによって、整理軸がある時とない時があります。
整理軸がない時には、ミニマインドマップを使うと良いでしょう。
さまざまな話がランダムに出てくるヒアリングメモなどは、ミニマインドマップになるケースが多いでしょう。
一方、最初から整理軸が発見できる時には、カラフルなマインドマップでまとめていくことができます。
たとえば、本の内容をまとめたい時、章を整理軸として、章ごとにまとめるという方法があります。
なお、ミニマインドマップでノートを取った場合には、後からカラフルなマインドマップに作成し直しても構いません。
マインドマップの考案者であるトニー・ブザンは、マインドマップのことを「脳のスイス・アーミーナイフ」だと言っています。
スイス・アーミーナイフは、さまざまな道具のついた万能ナイフ (十徳ナイフ)です。
つまり、スイス・アーミーナイフが、「これ1本あれば、あらゆることに使うことができる」ように、「マインドマップがあれば、頭を使うあらゆるシーンに活用することができる」ということなのですね。
マインドマップは、スイスアーミーナイフに喩えられるように、何にでも使うことのできる便利さがあります。
一方で、汎用的なツールであるために、用途別の使い方については、さらに知識を深めていく必要もあります。
たとえば、ロジカルシンキングにマインドマップを使うのならば、ロジカルシンキングについて理解していなくてはなりません。
マインドマップでアイデアを生み出したいのであれば、アイデアの考え方について学ぶ必要があるでしょう。
マインドマップを使いこなすには、マインドマップだけでなく、この「+α」を学ぶことが大切です。
さまざまな「思考法」について幅広く学び、学んだこととマインドマップを結びつけて使うと良いですね。
+αの学び方ですが、「マインドマップはどのように役立つ?」のページに、目的別、立場別の使い方が掲載されていますので、参考にしてください。