弁護士 (静岡県)
以前から速読に興味があり、「考える力がつくフォトリーディング」という本を読んでいたところ、たまたま、マインドマップを知りました。
その後、読書を学ぶために、フォトリーディング講座を受講した際、講師の塚原さんが、講座の中でマインドマップをかくのを見て、これは役立ちそうだと思い、もっと深くマインドマップを知りたいと思いました。
受講前には、読書の内容を、マインドマップにかくということをしていましたが、今思うと、単に内容を羅列していただけのものでした。また、「これでいいのかな」という不安や疑問がいつもありました。
アドバイザー講座を受講したことで、マインドマップのかき方だけでなく、マインドマップを使った思考法が身に付いたと思います。特に、全体構造の中で考えるという点において、マインドマップは非常に良いツールだと思います。
また、30時間という長い講座だからこそ、しっかり身についたのだと思います。
また、偶然にも、アドバイザー講座の直後に、大学で憲法などの法律の講義を受け持つことになったのですが、この講義に非常に役立ちました。
アドバイザー講座には、「教える」ということについての講義や演習があります。今回、大学講師の仕事は初めてだったのですが、アドバイザー講座で、「教え方」について学んでいたので、講義準備もスムーズに行えました。
※マインドマップ・アドバイザー講座は、制度変更のため廃止となりました。
裁判において、立証をするための論理的構造を考えるのに活用しています。
かつては、考えうる論理構造を、箇条書きで行っていたのですが、マインドマップのほうが、遥かに考えやすいです。マインドマップは、放射状にかくので、全体が見えやすく、関連性も分かりやすいのです。
矢印マークやクラウドマークなども活用できるので、さまざまな事柄の関連性や重要ポイントを考えやすく、思考の整理がつきやすいです。
また、色を活用できるというのも良い点です。やはり、モノクロに比べて見やすいですし、思考をスムーズにしますね。
弁護士の仕事においては、案件ごとに、PC上でファイルを作り、するべきことのリストを作成して、自分の仕事の管理をしていました。ですが、内容が複雑になると、リスト形式では管理できなくなることがあるんです。
そんな時には、マインドマップをかくようにしています。複雑な仕事や多岐にわたる内容を整理するのには、非常に役立つツールだと思います。
また、大学の講義においては、法律の全体像を表すマインドマップを作成し、それを学生に配布して、説明を進めました。法律は、全体構造が分からないと、理解したり覚えるのが難しいので、この方法は、学生の理解を助けることができると思っています。
たとえば、講義を行う際には、全体像をマインドマップで、詳細を通常のレジュメで、というふうに、役割を分担させて活用するのが、良いのではないかと思っています。
すべてをマインドマップにしようというような偏った考え方ではなく、役に立つシーンで効果的に活用するというように、柔軟に活用することが大切だと思います。