塚原美樹です。
さて、前回は「脳の第一言語はイメージである」ということをお話ししました。
脳を上手く活用していく上で知っておきたい、重要な原理ですよね。脳は「イメージ」を使って「頭を働かせている」ということです。
では、脳が行っていることはというと、これは二つあると、トニー・ブザンは言っています。
一つは、
「Imagination (イマジネーション)」 ~ 「思い浮かべること」
もう一つは、
「Association (アソシエーション)」 ~ 「つなげること」
です。
あわせて、
「Imagination & Association」
と覚えてくださいね。
今日は、この二つのうち、「Imagination (イマジネーション)」について少し考えてみましょう。
これは簡単です。
つまり、「イメージ」を頭に思い浮かべるということです。これを脳は自然と行っているのですね。
とすると、言葉だけを使ったノートというのは、「脳が自然と行っていること」を活かせていないことになります。
私もかつては、「ノートには言葉や文章を書くもの」と思ってきましたが、実は、ちょっとした「ラクガキ」のようなものを使ったほうが、「早く」、しかも「分かりやすく」、また「記憶に残るように」、かいていくことができます。
「ラクガキ」というのは、つまり、頭の中に浮かんだ「イメージ」を、言葉や文章よりも、頭に浮かんだものにより近いものとして表現したものです。
最近では、LINEなどで、気持ちを表すような可愛いイラストをチャットで送る「スタンプ」というものが流行っていますよね。スタンプも、言葉ではなく「イメージ」を使って表現しようという点では、「ラクガキ」と同じです。
言葉にすると上手く伝わらないことも、スタンプだと、ユーモアを交えたりしながら上手く伝えられますよね。
そもそも、脳は「イメージ」で考えているのですから、いちいち「言葉」に翻訳するよりも、「ラクガキ」や「スタンプ」のほうが、思い浮かべたとおりに表現しやすいのです。
もちろん、概念的なことはラクガキにはしづらいこともあり、言葉にしたほうが早いということもあります。
ただ、選択肢を絞ってしまうのは、非常にもったいない。
イメージの素晴らしさは一目でパッと分かること。
1つのイメージは、100の言葉を超えるほどの多くの情報量を持っています。だからこそ、一目で分かるのでしょうね。さらには、記憶にも残ります。
マインドマップは、それ自体が「絵 (イメージ)」のようにも見えますし、また、各所に「絵 (イメージ)」を入れられるノートです。
絵を描くことが苦手という人は、上手くなくて構いません。
ちょっと試しに、頭の中に思い浮かんだものをイメージのまま、「ラクガキ」にして紙の上にかいてみてはどうでしょうか。案外、上手い表現ができるかもしれませんよ。
また、言葉や文章が苦手という人にとっては、これは朗報ですね。
言葉にせずとも、「脳が自然に行っていること」をそのままに、イメージのまま表せるのがマインドマップです。マインドマップを使って、ラクガキで、あなたの頭の中を見えるようにしてみると、考えていることが、まとまってくるかもしれませんよ!
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シリーズ記事 「マインドマップは脳に自然な思考ツール」