皆さんこんにちは!講師の岡べまさみち です。
マインドマップはアイデアを創造するためにとても役立ちます。
脳がアイデアを創造する過程とマインドマップで思考をするときの脳の働き方がとてもマッチしているからです。
ジェイムス・ウェブ・ヤングという伝説の広告マンが書いた「アイデアの作り方」という本があります。
彼はとても斬新な広告を作ることで有名になった人です。
まずその発想の手順をご紹介します。
1. 情報を集める
始めに沢山の情報を脳にインプットします。
アイデアには二種類の情報が必要で、アイデアを出す対象に関する直接的な情報と一見関係のなさそうな一般的な情報です。
例えば新しいペットボトルの商品を考えようと思った時、まずはペットボトルに関するありとあらゆる情報を集めます。
しかしアイデアを出そうとするときはそれだけでは不十分で、それ以外の一般的な情報も沢山集めておく必要があります。
例えば、新しい情報端末はどうなっているのか、人気のテレビドラマはどんな感じなのか、国際情勢がどうなっているのか、などなど、一見関係がなさそうなことでも沢山の情報が頭の中にあることが大事なのです。
2. 組み合わせる
アイデアは組み合わせです。
今までになかった良い組み合わせが出来たときそれが新しいアイデアとなります。
その良い組み合わせを探すために沢山の組み合わせを試してみるのです。
たとえば、記憶をなくしていくヒロインが主人公のTVドラマを見ていて、ふっとペットボトルに簡単に名前がかけるようになっていたらどうだろうか? と考えてみます。
そんな組合わせをこれでもか! というくらい沢山考えます。
ひとつのテーマで沢山の組合わせを考えるのがアイデアを出すコツになります。
3. インキュベーション(孵化させる)
充分に考えたら少し休憩します。
脳は思考を休ませていても、自然と組み合わせを続けます。
無意識の働きが組み合わせをし続けるのです。
これこそが脳の創造性の源です。
4. ユーリカ! (閃く)
脳が無意識で組み合わせをしていくと、時々これは! と思える良い組み合わせが出来ます。
少しリラックスしながら、ボーっと自分の無意識に意識を向けていると、あぁ! 今なんかひらめいた・・・と感じる瞬間があります。
これがアイデアが閃いた瞬間です。
5. 育てる
その閃きを大事にします。
その閃きを端的な言葉にしたり、スケッチにしたりして目に見えるようにしていきます。
形が出来たら具体的に検討を進めましょう。
実現化に向けて、課題や問題点はなにか? と検証をしていきます。
以上が「アイデアの作り方」の発想の手順ですが、この手順に沿うようにマインドマップをかくことで、とても上手くアイデアを考えることが出来ます。
まず、情報収集にマインドマップを活用しましょう。
本を読んだり色々な体験をしたことをマインドマップでまとめることで素早く情報が頭にインプット出来ます。
次に、それらの情報を一覧出来るように1枚の紙にかき出していきます。
普通のノートのかき方では難しいのですが、マインドマップであれば連想が広がるままにヒントになるような情報をどんどんかき出すことが出来ます。
あぁこれに関係してこんなことがあるなとか、これとこれは組み合わせが出来るなと、連想を広げるようにマインドマップをかき出していきます。
マインドマップはそんな作業を延々と繰り返すことが出来ます。
自由に思いついたことをかき足したり、イラストを入れたりして、思考を深めていきましょう。
脳が没頭した状態になると、無意識の中でどんどん自動的に連想を繰り広げていくようになり、発想はますます広がります。
かき出す作業がひと段落したら少し休憩して、マインドマップ全体を眺めてみましょう。
リラックスしながら眺めていると、新しい組み合わせが浮かび上がってきます。
あぁそうか! と新しいアイデアが閃いたらすかさずマインドマップにかき足していきます。
この作業で、いくつかののアイデアを得ることが出来ます。
これを一回で終えても良いのですが、数日後にもう一度マインドマップをかくとさらに沢山の良いアイデアが湧いて来ます。
睡眠をとっているあいだにも脳は休んでおらず、新しい組み合わせを試しているからです。
以上、アイデアを発想する手順に沿ったマインドマップのかき方をご紹介しました。
アイデアが欲しいとき、上手にマインドマップを使って下さい。
きっと沢山アイデアが生まれますよ。
(執筆: 岡べまさみち)
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