
皆さんこんにちは!講師の岡べまさみち です。
年末年始にテレビで「下町ロケット」が放送されていましたが、みなさんご覧になりましたか?
面白かったですよね。
自動トラクターの商品開発を軸に様々な競争が繰り広げられ、多様な人間ドラマが技術者目線で描かれておりとても楽しめました。
下町ロケットの見所のひとつに特許のアイデアをみんなで苦労して出していくシーンがあります。
今回も技術者がみんなで散々苦労を重ね、もうどうしようもない・・・という時に、そうだ、これだ~! と新しい着想が得られて困難を突破していきます。
アイデアを出す時のコツは上手な組み合わせを作り出すことなんですが、このパターンが、上手く描かれているなぁーと感心しました。
アイデアとは新しい組み合わせです。
今まで思いもしなかった組み合わせを考えることがアイデアを出す時のコツになります。
とにかく沢山徹底的に組み合わせを考えてみることなんですが、これが慣れないとなかなか上手く出来ません。
しかし、マインドマップを使うと素早くアイデアを出すことが出来ますので、ひとつやり方をご紹介したいと思います。
アイデアの出し方は色々ありますが、今回は視点の移動を使った発想法です。
例えば下町ロケットのテーマでもあります人工衛星の新しい使い道をマインドマップを使って考えてみましょう。
まず、紙の中央に解決したいテーマをかきます。
ここでは人工衛星が活躍しているようなイラストを描くと良いでしょう。
そこから、枝を放射状に伸ばしていくのですが、一つ一つの枝に色々な人を乗せてみます。
そしてその人になったつもりで、新しい使い道はないか? と考えてみるのです。
載せる人はなるべく立場の違う人が面白いアイデアが出ます。
極端にいうと人間である必要もありません。
例えば、自分の子供を枝に乗せて、子供になったつもりで発想を広げましょう。
新しい人工衛星の使い方になにがあるかな? ・・・すると、将来、CO2、地球環境、食料、人口、インターネットなどのイメージが広がります。
それを自由にどんどんとかき広げていきます。
次のブランチでは、例えば明石家さんまを乗せ、彼になったつもりで発想を広げてみます。
お笑い、しゃべり、芸能界、結婚、役者、高座、お年寄り、楽しみ、徘徊、ゲートボール、孫、孤独・・・
ここまできたときに、あぁ、ネットの通信技術を使ったお年寄りのための楽しい会話を提供するサービスが出来ないか、とアイデアが湧いてきます。
次に、日本の総理大臣になったつもりで発想を広げます。
更に今度は、人間ではなく昆虫になったつもりで発想を広げてみましょう。
もっとブッ飛んだアイデアが出てくるはずです。
こんな風にマインドマップをかくと、色々な視点で発想が広がり色々な組み合わせを思いつくことが出来ます。
この番組の中では、ロケットの開発推進をしていた会社役員が閑職に追いやられます。
そのとき高齢化していく日本の農家の実態を知り、それを組み合せることで人工衛星の位置情報を使った無人農業機械のサービスを着想しました。
皆さんのお仕事の中でもマインドマップを活用すると、こんな素敵なアイデアを沢山得ることが出来ます。
是非上手く使って、特許になるようなアイデアを沢山出していきましょう。
きっと日本の社会にも明るい未来が広がるはずです。
(執筆: 岡べまさみち)
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